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新潟県(米県)にしかない少し変わった条例

食の循環によるまちづくり条例(新発田市)

私たちの「ふるさと新発田」には、古いにしえから治水や新田開発などにより先人たちが築き上げてきた、美しい自然に囲まれた「豊かなる大地」があります。

 

先人たちは、この大地と清らかな加治川の流れがもたらす風土に適した作物を育て、家庭や地域に伝わる料理をいただき、残渣を大地に還す「食の循環」という営みの中から、食べる喜び、恵みへの感謝、自然との調和、命の尊さなど多くを学び、それによって豊かな人間性を育んできました。[以下略]

 

身近で壮大な「循環の物語」

「食」の営みに関する地方条例は、探せば割と見かけるものですが、「食の循環」といった切り口で打ち出された条例は、意外と珍しいのではないかと見ています。

 

まずは、安全・安心な農産物を「生産・収穫」、必要に応じて「加工」、そして「販売・購入」、購入したら「調理・食事」、次に「ゴミ分別の徹底」、そこから「土づくり・肥料づくり」へと展開し、自然の恵みを大地に還し、さらなる「生産」へつなげていく……この永久ループ。ただ、そのループの流れが分断されつつあると、この条例は指摘します。

 

生ゴミや空き容器の捨て方がいい加減なら、「ゴミ分別」の段階で切れてしまいますし、輸入食品が増えれば増えるほど、「土づくり」の問題を他国に丸投げすることになりますから。

 

豊かな収穫に感謝できる市民へと育つことを願い、小学6年生で「ひとりで弁当を作れる子ども」、中学3年生で「ひとりで小煮物(のっぺ)のある夕食1食を作れる子ども」であれと、わかりやすい目標を設定し、保護者への理解も求めます。

 

食育だけでなく、食の安全・地産地消・食料自給率アップ・食文化の継承・人材育成・環境保全・観光開発など、たくさんの要素を詰めこんだ、ちょっと欲張りな総合的条例ですね。

 

謙信公アカデミー条例(上越市)

新潟県民、いや、日本国民が共有する戦国ヒーローとして名高い「越後の虎」、上杉謙信にあやかって優秀な人材を育成する試み。それが「謙信公アカデミー」。

 

とはいっても、学びを指導するアカデミーではなく、地元で育った学業面で優れる学生に、奨学金を毎月貸し与えたり、先駆的かつ独創的な研究を行う地元出身者に、研究支援費として太っ腹にも300万円をあげたりする、財団のような役割を果たしている模様です。

 

無雪都市宣言(長岡市)

今から46年前に成立した都市宣言です。「雪害」を雪国の宿命だと諦めることは、いまや許されないのだと覚悟し、地下水を流して積雪を溶かす「消雪パイプ」をいちはやく導入、大きな成果を得たそうで、冬場のそうした雪害克服への努力を「無雪化」と表現しています。

 

なにせ北陸地方は、世界でも指折りの豪雪地帯として知られます。地球温暖化の今と比べれば、当時の雪害は、もっと切実な問題だったのかもしれませんね。

 

ノルディックウォーキング用ポール等貸出要綱(阿賀野市)

ノルディック・スキーとは違うみたいです。両手に細長いポールを持ち、大手を振ってウォーキングをすると、より消費カロリーが高まって、足腰も強化されるとのこと。

 

その専用ポールを、阿賀野市は市民に無料で最大6カ月まで貸してくれるんです。

 

もともとは、スキー選手の夏場の訓練用に開発されたエクササイズだそうですが、関節やヒザへの負担が小さく、しかも肩こりが解消されるなど、その健康効果にも注目が集まっています。

 

ただ、これを東京とか九州など非雪国でやってたら、けっこう目立ちそうですね。

 

ハッピーエンド支援事業実施要綱(聖せい籠ろう町)

若者の人口が少ない郡部では、男女が出会う機会の少なさも深刻です。そこで、社会的に信望があり、熱意をもって結婚相談事業にあたる、40〜50歳ぐらいの町民を、「ハッピーエンドアドバイザー」という、いわば現代版の仲人に任ずるガイドラインです。

 

ただ、「結婚は人生のゴールではなく、スタートだ」という言い回しが普及している昨今、結婚を「ハッピーエンド」と位置づけることに違和感を覚える町民がいるかも知れませんね。